2024年、サンマはどうなる?豊漁はウソ!?サイズは?安く買えるの?

2024年サンマの水揚げがようやく始まりました。ニュースでは今年は豊漁で安い、みたいな報道がされていますが、それには誤解があります。
今年はたくさん食べられそうだとか、今年は大きいサンマをたくさん食べられるかも!とはいかないんですね!
本記事では、2024年のサンマの資源量が多いのか少ないのか、価格は下がるのか、サイズは大きいのか?小さいのか?食べ頃はいつなのか?刺身で食べられるのか?詳しく解説します。
2024年、サンマがたくさん獲れてるってほんと?

まず1点目、今年はたくさん獲れていると言う事について。
例年、サンマの漁は小型船、中型船、そして最後に主力の大型船と順に解禁されていきます。
当然ながら、大型船の方が漁獲量、つまり獲れる量は多いです。
今年は、ここ数年の不良続きと、事前の調査によるサンマの漁場、つまりサンマが生息している海域が遠く、船で何日もかけて出漁する場所であったため、小型船、中型船、大型船が一斉に解禁となりました。これが2024年8月中旬です。
大型船は去年よりも10日早く出漁しています。そのため、大型船で何隻も漁ができたので、初期の水揚げは多かったと言うことになります。
決して、去年よりもサンマが多く生息していると言うわけではありません。
今年の初サンマはなぜ安かったの?

もう1点、なぜ初期のサンマが安かったのかといいますと、これにもきちんとした理由があります。
まず先ほど説明した通り、大型船でまとまった漁獲があったこと。そしてお盆に発生した台風の影響で、物流がストップしてしまったことです。
飛行機が欠航になってしまい、需要の高い本州にサンマを送ることができませんでした。
つまり、8月下旬に、サンマが急に安くなった理由は、大型線でまとまった漁獲があったことと、北海道内で供給が多くなったため需給のバランスによって相場が落ち込んだことによります。
2023年は1キロあたり140,000円と言う高値がついていましたが、今年2024年の初サンマは1キロ760円と言う値段に落ち着きました。
その結果、北海道内のスーパーでは1尾100円程度の価格で販売されていました。
サンマの資源量は多いの?少ないの?

2024年、サンマの全体的な資源量は去年と同程度とされています。シーズンを通しての価格は、去年と同程度になるのかなと考えています。つまり、今年も安くはないといえます。
シーズン後半には、三陸や北海道に来遊しサイズが大きく漁場も近くなるため、上の写真のようなサンマ加工製品が製造されるようになります。
豊洲市場の初サンマはいつ入荷する?
ちなみに、豊洲市場には、ついに2024年8月19日に初セリのサンマが入荷いたしました。ただし、漁場が遠いため、お刺身で使えるような良いものは入ってきませんでした。
本州・北海道沿岸に来遊するまで、まだまだ塩焼きのような鮮度のものが主流になります。
なぜサンマの資源量が少ないとわかるの?

では、なぜサンマが今少ないとわかっているのか、これについて解説します。
サンマは日本にとって非常に重要な魚の資源です。そのため、日本もきっちりと予算をつけて調査を行っています。
水産庁の研究機関である水産研究教育機構と言う団体が、毎年6月から7月に実際にサンマの漁場である公海で操業し、何センチなのか、何グラムなのか、何歳なのか、どこの漁場にどれくらいサンマが生息しているか、というのをかなり細かく調査しています。
それによると、漁獲されるサイズは漁期の前半、8月から9月は1歳魚が中心となるため、90グラムから110グラム位、漁期の後半である10月頃には0歳魚が中心となるため、80グラムから100グラム位のサイズが主体になってきます。
いずれにしろ飲食店さんで使うには少し小さいサイズです。
お刺身用で使うサンマは130グラムから150グラム位あって欲しいところですね。
スーパーで80円とかで、サンマが売っていても、お刺身用の大きいサイズは、その何倍も値段がすると思ってください。
2024年、サンマはどこで漁獲しているの?
ちなみに、2024年8〜9月現在、サンマをどこで漁獲しているかと言うと、北海道から800キロぐらい行った北緯44から46度、東経156度といった非常に遠い海域、つまり日本の領海外でとっています。
大型船でも何日もかけて漁場に向かうため、鮮度ももちろん落ちてしまいますし、豊洲市場に入荷するまでの日数もかかります。
10月に三陸沖沖もしくは北海道の沿岸に来遊すると、鮮度の良いものが見込めると思われます。
以上、魚屋によるガチの解説でした。ご精読ありがとうございました。


コメント